「モノを作る仕事に憧れるヤツは、才能がないのでやめた方がいい」

投稿者: | 2016年10月18日

と、言われました。
キッパリと言い切った姿に衝撃を受けました。同時に、強い共感を覚えた瞬間です。

言い放ったのは、評論家・宇野常寛さん。
宇野さんがパーソナリティーを務めるニコニコ生放送「HANGOUT PLUS」でのひとことです。
最近聴き始めた番組なのですが、なんとスタジオ観覧の機会をいただいたので、行ってきました!

写真撮影はNGでしたが、生トークを聴きながらツイートさせていただいてました!
いつも聴いてるラジオ番組を、生で見ながら参加できるとは。なんて贅沢でしょう…!

◆好きなことだけして生きていくには?
今回はゲストに、起業家・安藤美冬さんを迎え、宇野さんと2人でトーク。
まずは、「好きなことだけして生きていくには」をテーマに据えて、ラジオ形式でメールを読んでいきます。

「ブラック企業をなくすには?」
「会社とネットでの自主発信、どちらを選ぶべき?」

こうしたリスナーの質問や相談に、2人でアドバイス。
「仕事で大事なのは、自分で選んだ納得感!」と、口を揃えていました。

宇野さんの「やりたくないこと」に対して、安藤さんがアドバイスする場面も。
「業界政治がストレス。デスクに向かってたほうが仕事が進むのに!」って嘆く宇野さん。
仕事を一回忘れよう!レギュラーとか全部忘れて!」と返す安藤さん。そう来たか!

◆迷えるリスナーの恋の悩みを、斬る!斬る!
番組後半には、リスナーの恋愛相談に答えるコーナーも。
理論とたとえを操りつつ斬っていく宇野さんと、優しく寄り添いつつもばっさり斬る安藤さん。
バランスが取れているように見える2人ですが、斬る姿勢は共通してるんですね。

「ラブゾンビ」と自称するリスナーには、具体的なアドバイスをしながらも切り捨てます。
「大学教授に言い寄られて困っている」という女子には、「この年代の男性には気をつけろ!」と忠告。
メールからの洞察も、さすがのスピードです!

◆もっと時間をかけて、話を聞きたい!議論したい!
最後に観覧者向けに質疑応答コーナーがあったので、僕も聞いてみました。
「組織に依らないまま、面倒な政治を任せて、自分の好きなものを作り続けるには?」という意図の質問。
(比喩的な聞き方をしてしまい、安藤さんには伝わらなかった様子。すみません!)

回答の中にあったのが、冒頭の「憧れるならやめた方がいい」という、宇野さんの発言でした。
宇野さんはこう続けます。

「仕事になる・ならないに関係なく、思わず作っちゃうヤツだけが本物」
「そうじゃない人は、ものづくりの道に入るべきではない」

「あ、もっと聞きたい!」と直感した、本日の個人的なハイライト。
自身が雑誌「PLANETS」を創刊した当時を「我慢できずに(雑誌を)作った」とも振り返っていました。
もっともっと掘り下げて聞いてみたかったなあ。

そうしているうち、あっという間に今回の番組が終了。
今回、仕事論も恋愛相談も、どちらも人間関係の悩みという意味では共通していて、示唆に富んでいました。
お二人とも、まずはズバッと斬りつつ、具体的、現実的なアドバイスをされていたところが、素敵でした。

◆予想できない切り口!その場で作られる楽しさ!
スタジオの観覧をさせていただけた感想は、手作り感満載!ということ。
住宅街にあるマンションの一室で、本当に小さなスタジオの中で、宇野さんやスタッフさんたちが番組を作る姿。
本当に楽しそう。わくわくしました!
今回、観覧できて本当によかった。ありがとうございました!

そんな「HANGOUT PLUS」はniconico内、PLANETSチャンネルで配信中。
会員限定の有料放送ですが、ご興味ある方はぜひどうぞ!
来週はゲストもテーマも違うし、どんな斬り方をしてくるんだろう。とても楽しみです!