ロボット演劇のシステムが、障害物競走に活かされた話

投稿者: | 2018年10月29日

使ってよさそうな写真が残ってないので文章だけですが…
昨日土曜日(10/27)は弊社のファミリーデーでした!
私は「Pepper障害物レース」の出展メンバーとして参加しました。
遊んでいただいたご家族の皆様、ありがとうございました!

準備期間は長くなく、新規開発もないままに当日に臨みましたが、
Pepper演劇の時に作ったシステムが、ゲームに応用できるとは。
とはいえ、運用でカバーした部分も多く、スタッフの方々には本当にお世話になりました。

お子さんを中心にたくさん楽しんでいただいて、嬉しかったです。
遊び終わったあと、笑顔で写真撮影をするご家族や、
Pepperに握手を求めて嬉しそうにしているお子さんを見るのは、
普段なかなかできない経験で、本当にいい時間でした。
楽しんでくれたお子さんやご家族が、これからもPepperやロボットを好きでいてくれるといいなあ。

(ここまでがFacebookに書こうと思っていた活動報告ですが、
あれから考えたことがたくさんあり、その一部を以下に続けて書きました。)

個人的には、誰かにロボットとの親しみを持ってもらうために、
あるいは、ロボットとの体験をより魅力的なものにするために、
自分の「人力」をバリバリ使うのは好きです。楽しいです。
システムとして回ってないことに否定的な意見もあるでしょうが、
「どこまでシステム化するべきか」「どこからは人間がやるべきか」を考えるいい機会だと思います。

完全に自律するロボットを作ることは、今の技術だと難しい、というのは
ロボットに詳しい人も、そうでない人も感じていることでしょう。

本当はなんでもロボットがやってくれることを期待していたけれど、
開発はわからないことだらけだし、運用はイレギュラーばかりで面倒だし、
もういいや、さようなら。

そう考えて諦める人が多いのではないでしょうか。
(参考:ペッパー君さようなら 8割超が“もう要らない”

でも、遅かれ早かれ、ロボットと「共生」する時代はやってくる。
程度の差はあれど、ロボットの力を大いに必要とする毎日が来る。
私はそう考えています。

ならばその日のための準備を、もっと前向きな形で、みんなでやりたい。
ロボットに熱狂的なマニアだけでやるのではなくて、いろんな人たちと進めたい。
そのためには、私たちと同じようにロボットへの親しみを感じてもらえるような機会を、
もっと大勢に体験していただく必要があると思っています。

(このような考えは、ロボットに携わる様々な立場の方々が持ち、
いろいろなアプローチの中で実現させようとしていることだと思うので、
私がいまさら話すことでもなく、恐れ多いのですが。)

その体験を「作る」ために、ロボット自身の力や、エンジニアの技術でさえないような、
「人力」「運用」を、私は悪だとは思わないし、むしろ積極的に使うべきだと思う。
多くの人にロボットを好きになってもらい、前向きに共生できる日を少しでも早く迎えるために、
今ここで躓いている場合ではないんじゃないか。

昨日私が体験したことと、最近のニュースに集まる様々な感想を見て、
改めてそんなことを考えました。

私は今も変わらず、ここまで書いたような気持ちで、
Pepperやコミュニケーションロボットたちと関わり、
今回のような社内イベントへの参加はもちろん、
「ロボット文化祭」「Pepper演劇」をはじめとして、様々な活動を続けています。

私がこのように語れるだけの実力や人徳が足りているわけでもなく、
理想を掲げながらも、力が及ばない場面が多々あることは痛感しています。
でも、昨日経験したことと、今日考えたことはしっかり残しておきたくて、
久しぶりにTwitterでもFacebookでもなく、(恥ずかしげもなく長々と)ブログを書きました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。