キミは着火剤になれるか?

投稿者: | 2017年4月4日

先日、クラウドファンディングサイト・CAMPFIRE と、Webメディア・TABI LABO の合同イベントに参加してきました。
テーマは、「キミは着火剤になれるか」
「なんであの人の投稿って、いつも面白いんだろう?」「私ももっと発信できる人になりたい!」と悩む20代に向けた、トークイベントです。

イベント詳細
「巻き込み力」を身につけるヒントが満載!一夜限りのイベント参加者募集(3/30)

イベントは二部構成で、第1部は、CAMPFIRE・TABI LABO両社の社長によるトークセッションでした。
事前に寄せられた質問にお二人が答えていくという形式で進められました。
お二人の会話の中で気になった部分を抜粋します。

◆質問:人を巻き込む時に大切にしていることはなんですか?
この質問の裏にある意図を「人を巻き込めない、集まらないという悩み」だと分析するお二人。
「いきなり自分がやりたいことを言っても、仲間は集まらない」と回答。
常に他人や社会に対して、与えるぐらいの気持ちで臨むことが大切だといいます。
めぐりめぐって返ってきたら(=仲間や助けになってくれたら)ラッキーってことなんでしょうか。

「人脈を金脈と勘違いしている人が多い」なんていう発言も。
そういう人って見かけるし、自分もそうならないように気をつけなければ。

また、「自分の恥ずかしい部分を見せてでもやれるか」が大切だとも。
かっこよく取り繕うのではなく、自分の弱みや恥ずかしい部分を見せられるか、
恥ずかしい部分を見ても、一緒にやりたいと思ってくれる仲間かどうかを重視すべきだということでした。
「恥ずかしい部分」を「ケツの穴」と比喩されていたのが印象的。

この話を聞いて、改めて「かっこ悪くても発信し続けること」の大切さを感じました。
僕は社会や他人に対して与え続けられるほど、いろんな引き出しがあるわけではないのですが、
だからといって引き出しを閉じきって、取り繕っていては全く意味がないなと反省。

◆質問:リスクや失敗とどう向き合っていますか?
人を巻き込んで何かをするときに、リスクや失敗はつきものですが、お二人はどう考えているのか?
その回答は、「失敗を気にしない、諦めない」でした。
TABI LABO・久志さんは、自身の引きこもり体験から、成功までには2回失敗があると語っていました。

成功までの3段階
1. やろうとして周囲の反対を受ける
2. やって大失敗する、周囲の人に叩かれる
3. 成功する

99%の人は失敗の過程で諦めてしまうので、そこを耐え忍ぶことが大切とのこと。
確かに、自分にもこうして諦めてしまったこと、いっぱいあるなあ。
失敗も前向きに捉えられる、希望のあるお話でした。

◆TABI LABOケーススタディ・タイトルの考え方
第2部は、「巻き込み力」をつけるためには具体的にどうすればいいのか、
CAMPFIRE・TABI LABOのサービスから学ぶケーススタディでした。

Webメディア・TABI LABOのケーススタディテーマは、「タイトルの考え方」。
思わず気になってしまうタイトルをつけることで、周囲の関心を引くことができるとのこと。
ブログを書くときに使えるテクニックですね!

タイトルを問いかけ・疑問形にすることで、「気になる!」と思わせたり、
意外なワードを入れることでツイートしたくなるような記事にしたり、
共感を誘うために会話文を使ったタイトルにしたり…
言われてみれば、確かにそういうタイトルの記事って多いですよね。

たとえば、男なら、「透けない白T」って欲しくない?というタイトルの記事、男性なら思わずクリックしちゃいますよね?
これも、対象を限定したタイトルにすることで、男性から共感を得るためのテクニックなんだとか!

こうしたテクニックは、データ(アクセス解析)にも如実に表れているようです。
会場では「一枚の写真に、どのタイトルをつけたら面白いか?」という多数決も行ったのですが、見事にデータと同じ傾向を示していて、
タイトルひとつで受け取られ方が全く違うということを、目に見える形で体験できた瞬間でした。

締めくくりにはこんなひとことが。

◆CAMPFIREケーススタディ・クラウドファンディングを始めるときに大切なこととは
最後のコンテンツは、CAMPFIREのケーススタディ。
クラウドファンディングで他人を巻き込みたい!という人に向けて、
プロジェクトの企画段階で必要なことを解説しました。

クラウドファンディングの企画段階は非常に泥臭くも、大切な作業ばかり。
たとえば、支援してくれる自分の友達のSNSアカウントをまとめたり、
クラウドファンディングの進行中にも、SNSで個別にメッセージを送ったり…
企画がどんなに面白くても、周囲に気づかれなければ失敗してしまう、とのこと。
なかなか根気が必要な作業なんだなあ、と思いました。

興味深かったのは、CAMPFIREの実測データ。
例えば、クラウドファンディングの開始24時間以内に1件でも支援の入ったプロジェクトの成功率は約59%なんだそうです。
意外だったし、希望の持てるデータですよね。

また、平均支援単価は1万円前後とのことで、これまた意外なデータ。
ってことは、50万円をクラウドファンディングで調達したかったら、50人のファンを作ろうってことでいいのかな?
CAMPFIREの中の人は「失敗してもかっこ悪くないし、大金を集めるだけがクラウドファンディングではないので、もっと気軽に利用してほしい」と締めくくっていました。

◆失敗の怖さを少しだけ払拭できたイベント
「キミは着火剤になれるか」というイベントテーマに、「はい!」と元気よく答えられるほどではないけれど、「なれるかもしれない」と思わせてもらえたイベントでした。

CAMPFIRE・TABI LABO両社の中の人たちに共通していたのは、失敗を怖がらない、情熱的な姿勢。
失敗を恐れず、どんどん発信していくことでこういう熱い仲間を作れるんだ!と感じました。
CAMPFIRE・TABI LABOの皆さん、ありがとうございました!
あっという間の3時間だったので、ぜひ第2弾を楽しみにしています。
次はもっとたくさんディスカッションをしてみたいなあ。